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Moon Child

PBWシルバーレイン内に生息中、暴走弾丸娘ソーマ・アビルーパの戯言保存場所です。 シルバーレインという名前や、PBWという言葉に心当たりのない方、ソーマのお知り合いでない方はお戻り頂いた方が身のためかと。
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2024/04/27
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2010/11/21
10:49
17回目


■秘密基地■の奥には、ダンボールを敷き詰めた「ソーマの寝室」がある。
一応、男の身として普段そこには入らないようにしてるんだが、
今日はなにやらごそごそと喧しく。声をかけることにした。
「ソーちゃん、何してるんだ?」
「あ、紫苑さん。あのね、プレゼントを貰ったの」
「あぁ、今日誕生日だっけ、おめでとう」


俺からは何もないわけだが。まぁ、ソーちゃんも別に俺から貰おうなんて頭はないし、いいとしよう。
と思いつつ、隣に座って丁寧にラッピングを外そうとしてるのを見やる俺。
「はぁぁ…っ」
「……そういうの苦手だろ、ソーちゃん」
ビリッと音がして、丁寧にあけようとしていた包装紙が無残に裂ける。
「う、だって普段こういうの扱わないから……」
武器とか技の扱いには慣れてる癖になぁ。
ちょっとしょんぼりしながらペリペリと包装を外していく。…しょんぼりしてた方が上手くないか?

漸く剥がされた中から出てきたのは茜色のストール。
「…わ、もふもふしてる」
「もふもふしてるけど、なんか歪んでねぇ?」
裾を掴んでひらひらしてみる。手編みなのか、これ。
「いいの、歪んでたって頑張ってくれた思いは真っ直ぐでしょ?」
嬉しそうにそれを羽織って。最近寒いしな。…そこで俺はあるものに気づいた。
「ソーちゃん、それ」
羽織ったストールの隅を指差して
「ん?――あ」
隅っこには、ちょっとドヤ顔の虎饅頭の刺繍。
「似合うよ」
「それは、ストールが?虎饅頭が?」
  設定:薄い茜色のストール ちょっと歪だけど軽くてとてもあったか 隅に虎饅頭の刺繍入り
  入手場所:ソーマ(b50768)への17歳の誕生日プレゼント 儚(b41144)より


二度目のトライは難なく済んだ。
やたらでかいから、ソーちゃんの不器用さもフォローしてもらえたわけだな。
中から出てきたのは
「気合の入ったプレゼントだな」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ、凄い!ジャケット!」
……叫ぶならもっと女らしく「きゃー」とか言えないかね。
「後でGT行かなくちゃっ」
嬉々として羽織る。…その前にストールを脱げ。
真っ赤なジャケット。長い金髪と青い瞳に赤いジャケット。
「信号機みて……てぇっ」
ぼそりと呟いたら鉄拳が振ってきたのは言うまでもない。
「ねぇ、これ凄く軽い。奔りやすいし、動きやすい。赤も好きだし……」
「そりゃそういうものを探してくれたんだろ……暴れん坊だし」
「……将軍?」
  設定:穹翔るスパルナの翼の如き真赤なジャケット。金色の飆風を纏いて、――希う途を奔れ。
  入手場所:ソーマ(b50768)への17歳の誕生日プレゼント 慊人(b04803)より


「次は?」
この奇妙なファッションをフォローするものはないものか。
「えぇとね、次はこれ」
手に乗るくらいの金色の袋で包まれたもの。さすがに衣類ではないらしい。
巾着に縛るリボンを外して。これもソーちゃんには優しい作り。
「お芋の香り」
「スイートポテトじゃないか?」
「あ、そうなのね。美味しそう」
なんだか判らなくても、美味しそうだとは思うんだな。
「俺にも一つ」
「いいわよ、おすそ分け」
差し出すと同時にぽろっと何かが落ちた。
「あら?」
膝の上に転がる、蠍型の何か。
「ショコラかな」
転がった蠍を取り上げて眺める。
「星座よね」
「小悪魔に見えるらしいぞ、ソーちゃん」
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
だから女らしく以下略。
 設定:蠍座:紅芋を使ったスイートポテトのタルト。小悪魔チックな蠍型ショコラを添えて。
 入手場所:滉さんからのプレゼント。


「まだあるのかよ」
スイートポテトを頂きつつ。小悪魔は食べちゃいけないらしい、しくしく。
「うん、後二つ。これは、あにさまから」
「えーと……ラッピング気をつけろ?」
綺麗に包まれた包装紙を気をつけてあけて。よし、今度はなんとかなったか。
「わ」
箱を開けて息を呑んで。
「……綺麗だな」
「……うん」
とても綺麗なニットケープにジルコンの留め具。とても女性らしく、美しく。――似合うかどうかはさておき。
「ここ寒いし、さっきのストールとあわせて暖かそうでよかったんじゃないか?」
金髪碧眼――特徴だけ言えば、凄く似合うんだと思うぞ。性格の問題だよな。
「似合うようになれよ」
「暴れん坊の称号を返上しろってこと?」
 設定:ジルコンを留め具に抱く白のニットケープ。冬の暖かな安寧の中にも透る蒼天が燦めく。
 入手場所:ソーマ(b50768)への17歳の誕生日プレゼント 聡一朗(b24760)より


「最後だな」
「うん、イサキングが」
「――王なのか?」
「いや、ポケモン的に」
「?」
ラッピングを解くと、箱に書かれた「寅三郎」の文字。
「ぶ」
「笑うなっ」
箱をあければ、可愛らしい虎の顔が見えた。
「あ、カイロが入ってる」
「へぇ、エコカイロなんだな。いいじゃん、バイトでも使えるし」
配達の最中に手が悴んで大変だって言ってたし。
「うん、可愛いし暖かそうで嬉しい」
「でも、寅三郎なんだな」
「――いいのよ、真面目に考えて探してくれたらしいからっ」
でも、照れてんじゃん。
 設定:エコカイロ入りのふわもこ虎のポーチ。愛嬌たっぷりの顔に温もりもたっぷりと湛えて。
 入手場所:ソーマ(b50768)への17歳の誕生日プレゼント 功貴(b28520)より


沢山の、お祝いをありがと。
数々の想いがとても嬉しく、有難く。
大切にします。


 

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