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Moon Child

PBWシルバーレイン内に生息中、暴走弾丸娘ソーマ・アビルーパの戯言保存場所です。 シルバーレインという名前や、PBWという言葉に心当たりのない方、ソーマのお知り合いでない方はお戻り頂いた方が身のためかと。
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2017/09/20
21:46
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2009/08/04
22:56
一人じゃなくなる日(馨)


ファッキンな人の言葉に反して、臨海学校はあんな感じになったのね。

優先度が申し訳程度しかない状態じゃ、お見送りになるかしらね…(悔しいらしい)

そういえばケルベロスベビーになんとなく対抗意識が芽生える。
何故に、か。


そんなことを考えつつ、日は遡って先月の日曜。
暑い中でおアツイ引越しがあった。





「何もこの暑い時期に頑張らなくてもいいんじゃない?私は平気だけれど』
もとより汗をかくことは嫌いではないし、アスカさんには自分の引越しの時にも手伝って貰ったから、
今回の誘いは二つ返事で引き受けた。
しかし、この暑さで動いて、あの労働が嫌いな人(主にアスカさん)がもつのだろうか。
『ぅん、たしかに暑ぃんだょねぇ。でもぉ、善は急げ、なんだょぉ』

と、言うわけで。
7/26 馨の家に再び同居人が加わることになった。



「ふぁぁぁぁぁぁ」
暑さで起きたのかぁ、興奮して起きたのかぁ、ょくわかんなぃけど、
なんか6時に起きちゃったぁ(あははー)

アスカはそんな早くは来なぃだろぉからぁ、ご飯でもたべよぉかなぁ。
もそもそと起き上がると、パジャマがわりのTシャツのままキッチンへ。

ドンドンドン

んぅ?誰かがドアノックしてるぅ?
こんな早くになんだろぉ?
「だれぇ?」
ドア越しに声をかけると
「俺だよ、馨サン!!」
…うわぁ…っ
「せーちゃぁ!?」
勢いよくドアをあけると、久しぶりに見る満面の笑顔。
アタシが、学園を離れるまで入れて貰ってた結社の団長、せーちゃがそこに居た。
「おっはよー、馨サン。アスカ引っ張ってきたぜー」
「わぁっ、せーちゃぁあっ」
へらっと笑うせーちゃに向かって両腕を差し伸べると、せーちゃの顔がでっかい手に押されて真横に移動した。それは、まだ覚醒しきれてないアスカの手。
「おはよう、馨。ごめんな、朝早く」
せーちゃが壁に叩きつけられもがいてるのをそのままに、にっこり微笑むアスカ。
「起きてたからぃぃけどぉ、アスカこそだいじょぉぶぅ?」
「んー、大丈夫、もう少しすりゃ目も覚めるし。それよりメシ食った?」
アスカに問われた途端。
ぐうううううううううう
と、音が二つ。
んぅ?ふた…つぅ?
「悪ぃ、俺も腹減ってた」
せーちゃがお腹を摩りつつ笑う。
「というわけで、先に腹ごしらえしようか」
アスカに促され、ダイニングに収まった。




コンコン
…ノックをしても反応がない。
コンコンコン
気を取り直してもう一度。
…でもやっぱり反応はない。
「おかしいわね、今日引越しの筈なのに」
馨の部屋の前で途方にくれる。もう鍵もないし、流石に窓から入るわけにも行かない。
「んー…仕方ない」
面倒だけれど、と思いつつ携帯を取り出して馨の携帯をコールする、と。
『あっ、そーちゃつぃたぁ?鍵開いてるから入ってきてぇぇぇ』
…何故こんなに切羽詰った声なのか。その答えは扉をあけてすぐ理解できた。
「弱肉強食の世界にでもなったの?」
最早悟りを開いたように食卓を見つめるアスカさんに問いかける。
その傍らでは、馨と、アスカさんの同居人の…確か星児さんとか言ったような気がする。
その人が…食べ物の奪い合い、大げさでもなくて、字の通りの奪い合いを繰り広げていた。
「ちょっ、馨サン!それ俺の卵焼きだって!!」
「せーちゃだってさっきアタシのトースト取ったじゃんぅっ!」
「あれはまだ馨サンのって決まってなかっただろー!」
「アスカが『はい、馨』ってゅったもんぅ!」
この騒ぎの間も、二人の口には常に何かしら入っていて。
「…一緒に住むの、後悔しない?」
思わずアスカさんに確認してしまった。



アスカさんの荷物はとても少なかった。
私の荷物の半分くらい?服やアクセサリー、後は簡単なインテリアグッズみたいなもの。
家具は全て前の家に置いてきたらしい。確かに入らないだろうし、ね。
アスカさんがお兄さんから借りてきた車から荷物をひょいひょい取り出して、
階段前に並べていく。それを星児さんが階段途中まで運んで、私が受け取って室内まで運ぶ。
荷解きは馨の役目。リレー形式でこなしていけば、恐らくすぐ終わるだろう。
「っていうか、飛べればもう少し速いのよね」
階段を上り下りしながらボソッと呟く。
「あ、そっか、ソーマもエアライダーだよな?降りるときはエアライドできたらいいよな」
星児さんが笑う。そうか、この人もエアライダーなのね。
そこから荷物を受け渡ししつつのエアライダー談義が始まる。
クレセントファングの脚の角度がどうだとか、インフィニの威力がこうだ、とか。
荷物を持ったまま話し込んでしまって、アスカさんから
「お前ら、手が止まってる」
一休みして話せば?とペットボトルのお茶を渡されて、二人で少し笑った。



「これで全部?」
トランクを閉めるアスカさんに声をかける。
「うん、これで全部。お疲れ様」
最後に残った荷物を持つアスカさんと一緒に階段を上がる。
「ぁ、アスカぁ、服はとりあえずハンガーにかけておぃたょぉ」
馨は今まで私が使っていた部屋にあった荷物をダイニングに移動している。
「そういえば部屋ってどうするの?私が使ってた部屋をアスカさんが?」
「いや、ソーマが使ってた部屋がリビングってか生活空間。馨が使ってた部屋が寝室になる予定」
「ふぅん、それぞれの部屋って言うのがないのね」
そんな使い方も出来るのか、と思いつつかつて住んでいた家を見渡す。
アスカさんの荷物が入っただけ、それも家具はまだ揃っていないというのに、
それでも、なんだか違った空気を感じる。
「なんか新婚サンって感じだよな」
ダイニングの椅子に腰掛けていつの間にやら漫画を読んでいた星児さん。
「何とでも言え、俺は否定しない」
心なしか楽しげに聞こえる声で答えるアスカさんは、リビングとなった元私の部屋で荷物を整理していた。
「ぁれぇ?アスカこれぇ…」
傍で覗き込んでいた馨がアスカさんの袖を引っ張る。
手には、小さな…ぬいぐるみ?
「あぁ、それ眠兎さん。真昼が作ってくれた」
「そぉなんだぁっ、まーちぁ…おっきくなったんだねぇ…」
誰の事を話してるのかは知らないけれど、二人ともなにやら嬉しそう。
「じゃぁ抱っこして寝なぃとねぇ?」
馨の言葉に「うん、馨と一緒に抱きしめとく」アスカさんが答えた。
途端に真っ赤になって照れる馨、…うーん…。
「ソーマ、ソーマ」
なんとも言いがたい気分になっていると、後ろから声がかかった。
「何?」
星児さんの傍に腰掛けると、「ああいうのは犬も食わないって言うんだぜ。
見てると痒くなってくるから遊んでるに限る」と、四角いものを渡された。
「ドラクエ入ってるからやってていいよ」
…ドラクエ?
わけもわからずに居ると、星児さんの手が伸びてきた。


「おい、そろそろ俺たちハンズ行きたいんだけど」
「「え、今いいところなのに」」
気がつけばすっかり片づけが済んだ部屋で、ドラクエに興じる二人。
俺は星児とソーマに声をかけると馨を伴って出かける準備にかかった。
「先に兄貴に車返して、俺の車で行こう」
エンジンかけておくから星児も連れてきて、と馨に告げると階段を降り、
ポケットに手を突っ込む。
カサ。
…カサッとするものなんか入れてたか、俺?
取り出すと手の中にあったのは、古ぼけた写真。
「あ、入れっぱなしだったんだな」
ソーマの引越しのときに見つけた写真。
なんとなく二人には言えなくてポケットに入れたままだった。
あれからすっかり忘れてたのもどうかと思うけどな。

どこかの機会で、二人に聞いてみるかな。
もう一度ポケットにしまいこむと、俺は車に乗り込んだ。

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